YukkuriMovieMaker4(YMM4)上で動作する、音量レベルに応じて異なるエフェクトを自動で切り替える音声エフェクトプラグインです。 設定したスレッショルドを基準に「条件以下」と「条件以上」の2系統のエフェクトチェーンを個別に定義でき、リアルタイムの音量変化に連動してエフェクト処理を動的に分岐させることができます。 RMS・ピークの2種類の検出モード、アタック・リリース時間による平滑化制御、スレッショルドのキーフレームアニメーションに対応しています。
本プラグインは YMM4 の「音声エフェクト」として動作します。音声の瞬時レベルをリアルタイムで検出し、設定したスレッショルドとの比較結果によって「条件以下」または「条件以上」のエフェクトチェーンを選択的に適用します。
たとえば、声が小さいときにノイズゲートをかけ、声が大きいときにリミッターをかける、といった高度な動的エフェクト制御が1つのエフェクトで実現できます。
プロパティパネルのラベルには現在のスレッショルド値が 条件分岐ダイナミクス -20.0dB の形式で表示されます。
| 項目 | 要件 |
|---|---|
| OS | Windows 10 / 11 (64bit) |
| YukkuriMovieMaker4 | 最新版を推奨 |
| ランタイム | .NET 10.0 |
- Releases ページから最新のプラグインファイル(
.ymme)をダウンロードしてください。 - YMM4 が起動していないことを確認し、ダウンロードしたファイルを実行(ダブルクリック)してインストールします。
- YMM4 を起動し、タイムライン上の音声アイテムを選択します。
- 音声エフェクトの追加から 「条件分岐ダイナミクス」 を選択してください。
音声レベルとスレッショルドの比較結果に応じて、2系統のエフェクトチェーンを切り替えます。
- 条件以下: レベルがスレッショルド以下のときに適用するエフェクトを設定します。空の場合はバイパス(エフェクトなし)になります。
- 条件以上: レベルがスレッショルド以上のときに適用するエフェクトを設定します。空の場合はバイパスになります。 どちらのエフェクトスロットにも、YMM4 標準の音声エフェクトセレクターから任意のエフェクトを複数追加できます。
音声レベルの計測方法を2種類から選択できます。
- RMS(二乗平均平方根): 一定時間内の平均的なエネルギー量を計算して検出します。人間の聴感に近い自然なレベル感を得られます。RMS を選択した場合のみ、計算に使用する時間窓(RMSウィンドウ)をミリ秒単位で調整できます。
- ピーク: 瞬間的な最大値で検出します。クリップ防止など瞬時の変化を捉えたいときに適しています。
スレッショルドは条件分岐の基準となるレベルです。−60dB〜0dB の範囲でアニメーションキーフレームに対応しており、時間経過に合わせてスレッショルドを動的に変化させることができます。
急激な音量変化に対してエフェクト切り替えが即座に反応しないよう、平滑化のための時定数を設定します。
- アタック: スレッショルドを超えたと判定するまでの時間です。短いほど反応が速く、長いほど一時的なレベル超過を無視しやすくなります(1〜200ms、デフォルト10ms)。
- リリース: スレッショルドを下回ったと判定するまでの時間です。短いほど復帰が速く、長いほどレベルが下がった後もしばらく「条件以上」の状態を維持します(1〜500ms、デフォルト100ms)。
| パラメータ名 | 型 | デフォルト | アニメーション | 説明 |
|---|---|---|---|---|
| 検出モード | 列挙型 | RMS | ✗ | レベル検出の方式。RMS またはピークを選択します |
| RMSウィンドウ | 数値 (ms) | 10 | ✗ | RMS 計算に使用する時間窓(ミリ秒)。検出モードが RMS のときのみ表示されます(1〜200ms) |
| スレッショルド | 数値 (dB) | −20 | ✔ | 条件判定の基準レベル(dB)。この値を境に「条件以下」と「条件以上」が切り替わります(−60〜0dB) |
| アタック | 数値 (ms) | 10 | ✗ | スレッショルド超過を検出するまでの時間(1〜200ms) |
| リリース | 数値 (ms) | 100 | ✗ | スレッショルドを下回るのを検出するまでの時間(1〜500ms) |
| パラメータ名 | 型 | デフォルト | アニメーション | 説明 |
|---|---|---|---|---|
| 条件以下 | エフェクトリスト | (空) | ✗ | レベルがスレッショルド以下のときに適用するエフェクト。空の場合はバイパス |
| 条件以上 | エフェクトリスト | (空) | ✗ | レベルがスレッショルド以上のときに適用するエフェクト。空の場合はバイパス |
- タイムラインで音声アイテム(ボイス・BGMなど)を選択します。
- 音声エフェクトの追加から「条件分岐ダイナミクス」を選択します。
- スレッショルドを目的の基準レベルに設定します(例:声の有無で分けたい場合は −30dB 前後が目安です)。
- 条件以下スロットに、レベルが低いときに適用したいエフェクトを追加します。
- 条件以上スロットに、レベルが高いときに適用したいエフェクトを追加します。
「声がないときは無音にしたい」場合の設定例です。
- スレッショルドを声と無音の境界に設定します(例:−40dB)。
- 条件以下スロットに音量を大きく下げるエフェクト(音量, 音量 (dB))を追加します。
- 条件以上は空のままにします(バイパス)。
- 話し声や歌声など持続的な音には RMS が適しています。RMSウィンドウを 10〜30ms 程度に設定することで安定した検出が得られます。
- ドラムのアタックや効果音など瞬間的な音を捉えたい場合はピークが適しています。
- エフェクトの切り替えがチリチリとチャタリングする場合は、アタックとリリースを長くしてみてください。
- 切り替えの反応が遅いと感じる場合は、アタックを短くしてみてください。
- AviUtl 非対応: 本プラグインは AviUtl 形式(
.exo)への出力には対応していません。 - 条件以下・条件以上の両スロットが空の場合は、エフェクトがバイパスされ音声がそのまま出力されます。
- 本プラグインを使用する前に、YMM4 プロジェクトファイルのバックアップを作成することを推奨します。
本プラグインは MIT ライセンスのもとで公開されています。
本ソフトウェアは「現状のまま」提供されており、明示・黙示を問わず、商品性、特定目的への適合性、および権利非侵害に関する保証を含む、いかなる種類の保証も行いません。
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